炎天下のパチンコ屋で車内に子どもを放置する母親。
世間では熱中症や酷暑の影響によって、老若男女問わず死者が出てます。
そんな中またふざけたニュースを発見しました。
駐車している車の中に、幼児や赤ちゃんが放置されていないか を見回りしているらしく、今日にしてまたその犠牲者を発見。
発見から10分後、店内放送で呼びかけたのか自ら戻ってきたのかは書いていないが、母親が戻ってきた。
「短時間だったじゃないですか」「こんなことで子どもは死にません」
このように発言していたとのこと。
学校にエアコンを設置するべきだ とか、このクソ暑い中で校外活動をさせるな とか、割と子どもを守る大人の主張を多く目にしていたが、このような親がいるというのだから大変遺憾です。
母親の言い分だと、短時間で戻ってくる予定だったというニュアンスがあります。
だけど、
・発見されてから10分後に戻ってきたらしいけど、実際母親が離れてからはどのくらい時間が経ってたの?とか、
・その短時間で死ぬことはないにしても、具合が悪くなることは十分考えられるし、
・そもそも子どもを放置してパチンコ屋に入る ってところに疑問符がつくし、
とか色々考えましたが、結局そのどれもが、母親の危機管理能力の欠如にたどり着きます。
子どもを大切にしていたら、こんなこと起きないんですよ。
パチンコ屋に行きたい という母親の息抜き(日課?)に是非を問うわけじゃなく、例えば祖母に預ける とか、託児所を使う だとか、子どもの安全が保障される状態にしておけば良いだけの話だと考えます。
母親は大変だ というのはもはや周知の事実です。
その短時間で、もし体調が悪くなったら?
20分くらい放置して脱水症状になっていたとして、子どもの変化に気づき、的確な判断と処置ができるのでしょうか?
体調不良に気づかず、そのまま車で移動したり、また10分程度の放置を繰り返したら、もしかしたら子ども死ぬかもしれませんよ?
我々大人は、自分の体調を理解するだけの知見があります。それでも判断を誤って入院したり、無理がたたって倒れたりすることは全然あります。
私たちよりも未熟で身体も小さいこどもたちにとって、例えば炎天下・高気温や脱水などの影響は甚大なものでしょう。
大人の身体の水分量が60~65%前後なのに対して、幼児ともなれば70~75%ほどになります。
当然大人のほうが体重は重いので、それに比例して水分量も多いです。
大きな鍋と小さな鍋、多い水と少ない水、どちらが早く沸騰するかなんて考えなくてもわかりますよね。
そういうことなんですよ。
加えて、大人に比べてホメオスタシス(恒常性)をはじめとした身体の機能も未発達なはずですし、私たちよりもずっと弱く、デリケートな存在です。
無責任で学の無い人間は、ひょんなところから人を傷つけたり、最悪の場合殺めたりする場合があります。
パチンコ屋さんが駐車場にスタッフを配備していたから、未然に防げたケースだと思います。
この夏は、下手すれば自分も死にます。
正しい知識を以って、生き抜いていきましょう。