結婚が幸福になる方法ではない。
結婚したい〜とか、家庭がうまくいってなくて〜とか、これは結婚に限らずなんですけど、とにかく人は持っていないものをうらやましく思うようです。
隣の芝生は青い という言葉がよく似合います。
それもそのはず、
彼女がいない男性からすれば、「楽しそうでいいなぁ」ですし、彼氏ができない生き遅れ女子からしたら「私ってもう結婚できないのかな」です。
結婚してる人の話を聞けば、「会社では上司に、自宅では妻にへこへこして閉塞感がある」だとか、「旦那は稼ぎも少ないし、休日は家で寝てるし…こんな人と一緒になるんじゃなかったわ。」とか。
だいたいみんな好き勝手なことを言いますよね。
これは大きくいうと、それぞれの在り方と幸福感を感じる基準によるものなので、ぶっちゃけ「自分で選んだんだろ!」と思いますが、相手があることなのでそう簡単にはいかないのも事実。
私は結婚→妊娠・出産→離婚という流れを一通り経験しているので、経験者の観点から結婚とはどのようなものか を少し判断することができます。
私の考える、結婚がうまくいかない点は以下。
・相手に何かを求め過ぎている。
・結婚というものに幻想を抱いている。
・社会の「結婚するべきだ」という固定概念が刷り込まれている。
・経済的にどのような負担・出費があるかを概算もせずに決めた。
他にも250個くらい理由があるんですけど、今回は多くの人に当てはまりそうなこの4つに決定。
上からひとつずついきましょう。
・相手に何かを求め過ぎている
「掃除も洗濯も任せっきりで、本当に嫌になっちゃう」と男性が言われがちなこのトピック。女性の意見にフォーカスされがちなだけで、どちらも同じようなものなんです。
一緒に住む前は一人暮らしでした?だったら、可愛い彼女や大好きな彼氏がたまに泊まりにきていたらお世話を焼いてあげていましたよね?
もともと自分でやるものなんですから、人にやってもらったら感謝したらいいですし、相手がやらなくっても別にいいじゃないですか。
靴下やTシャツを裏っ返しにしたまま洗濯されるから腹が立つ?何をそんなくだらないことでグチグチいってるんです?
干すときかたたむときに「ひょいっ」って表に戻してあげるだけですよ?
「私はこうやって家のことしてるのに、何寝てんだよ」とか、「おれは毎晩こんなに遅くまで働いてきてるのに、休日くらいゆっくりさせてくれないのか」って気持ちになるからですよね?
いいじゃないですか、相手がやってくれてるときは「ありがとう!」と言い、自分がやってるときは「のんびりしてていいよー」とかで。
自分は動いてる。相手はだらだらしてる。
それの何が「ダメ」なことなんです?
醜いんですよ。考えが。
・結婚というものに幻想を抱いている
数え切れないほどの漫画やドラマ・小説がありますから、もはや例に挙げる気にもなりません。
が、旦那さんも奥さんも、結婚する・した相手ではなく「自分の中にイメージで描かれた結婚」を再現しようとしていることが多々あります。
夢見すぎ。以上。
・社会の「結婚するべきだ」という固定概念が刷り込まれている。
こーゆう人すごく多いんですよね〜。
特に田舎育ちだと、「まだ結婚しないのか」「いい相手はいないのか」「お見合いでもするか」なーんて言われたら、本当に鬱陶しくて結婚する気になんてならないですよね。
最近は親のいいなりになってお見合い結婚なんてパターンは、以前よりだいぶ少なくなった気もしますけど、それでも「結婚」という概念はしっかり刷り込まれていることと思います。
これは先に書いた幻想型とは真逆で、例えるなら「概念型」です。外野からの野次がひど過ぎて、自分の土俵で相撲が取れなくなったらおしまいです。
結婚という言葉が先行して内容がまるで伴っていないような印象。得てしてこの手のタイプですと、精神的に未成熟で結婚してから相当に苦労すると想像。
いい相手と結婚したところまではよかったものの、今度は実家や親族から「子どもはまだなのか」というモラハラとパワハラとセクハラがお得パックになったようなものが送りつけ商法のようにガンガン届きます。
クーリングオフのしづらい商品を強制的に受け取らされるわけですから、お嫁さんも旦那さんも相当参ります。自分の考えをしっかり持っておき、夫婦間でしっかり話し合う必要があるでしょう。
・経済的にどのような負担・出費があるかを概算もせずに決めた。
これも問題になりやすいトピックです。
「一番いいタイミングで妊娠・出産」なんてのがそもそも夢のまた夢ですが、そのように考えて「より一層がんばろう!」と邁進できる旦那さんだったら奥さんは安心ですよね。
住んでいる市町村によって差はあるものの、出産に対する助成金は出ます。
児童手当も新生児〜3歳までは年間18万円、そこから中学卒業までは年間12万円と、非常に大きな金額で家計に足しになります。
ですが、手当や助成金という読んで字のごとく、あくまで「支援」でしかなく、その他に出ていく出費などは想像以上に大きいものなんです。
収入が多い人からするとそこまで気にならない額なのですが、哺乳瓶買って、哺乳瓶の咥えるところのアタッチメントを買って、哺乳瓶の消毒キット買って〜なんてやってたら、1アカンポ(=1回アカチャンホンポに買い物に行く の意)で1万円以上の出費なんてザラです。
なんとかなるにはなるんですが、金銭面の不安は夫婦間のストレスの直接的な原因になります。
他にもベビーカーや赤ちゃん用の布団(あるいはベッド)、車に装着する用のベビーシートなどの一撃の大きい出費が、妊娠→出産の10ヶ月ちょっとの間にガンガンぶち込まれてきます。
私たちは必要なものを一つずつ揃えながら生活しているのでそこまで気にならないかもしれません。が、いきなり生命体がひとつ増え、かつその生命体の環境を全て整えなければならないことを考えると当然といえば当然なんですよね。
各アイテムもブランドものにこだわると青天井になりますが、妊娠→出産までの準備資金として300万程度用意しておくと、精神的にも金銭的にも非常に安定した一年になるでしょう。
そもそも妊娠した女性は、よほどの精神力がない限り、ほぼほぼ別人になると思っておいたほうがいいです。これはホルモンバランスの変化やそれに伴う体調の変化が主な理由だと思います。
旦那さんの細胞と自分の細胞がブレンドされた生命体を宿すんです。
それが100%自分の遺伝子ならともかく、50%は他人の遺伝子なんですからそりゃ拒絶反応も出ます。
大好きな人の遺伝子 なんて感情論は知りません(笑)これは生物学的な話です。
10ヶ月間、お腹の中で刻一刻と成長する生命体に、自分が摂取した栄養を分け与えながら、さらに内側からくるストレスに対応しなければならないんです。
インサイドからのプレッシャーが半端じゃないのに、ノーマネーだYOなんつってアウトサイドからもプレッシャーをかけたら、非常にストレスフルになります。
ちょっと面白くなって長く書いてしまいましたが、単純に妊娠する前から備えておけるんだら、お金は用意できるだけ用意しておきましょうね。ってことです。
なんか楽しくなってきちゃったからもっと書きたいんですけど、私の離婚の話をしっかり出したほうが、読み物として面白くなる予感がするのでこれはまたの機会に。
結婚は焦るものではないです。
もっというと、結婚しなきゃ!と思う必要もないです。
結婚してない人は、結婚したいっておもいます。
結婚したって、離婚したいとおもったりもします。
離婚したら、、再婚したいとは思うのかなー?
要するに、自分が「これだ!」と思ったタイミングで思ったことをすればいい話なんです。
結婚を特別視し過ぎ。無駄ですそんなの。